前のシーンに戻る

はい。皆様初めまして、あっ、じゃなかった。皆様こんにちは。765プロダクション事務員の音無小鳥です。フラットV側のメンバーが集まる場所喫茶ことりのマスター『春風小鳥』役を演じさせて頂いています。
今回のこのシリーズでは大抜擢で多くの台詞や出番を頂いて驚いています。
私が紹介するのは、病院の佐野さんと真ちゃんのシーンと、夕方のやよいちゃん、伊織ちゃんが山から戻ってきたシーンの間でカットされた部分になります。それでは、ご覧下さい。


喫茶『ことり』
ランチを出している店内は盛況で、今日もかなりのお客さんが入っていて忙しかった。
「春香ちゃん、Bランチ2つ出来ました。奥のテーブルへお願いしますね。」
「は〜い。って、うわぁっ!」
転ぶ春香を見た後、宙を舞うお盆と料理を見て、小鳥は思わず目を閉じた。
シーン・・・
「あ・・・れ?」
音がしないので、小鳥は目を開けて春香の方を見た。
「春香、大丈夫?」
「千早ちゃん、ありがとう。」
転んだ時に飛んだお盆をしっかりとキャッチしていた千早から声を掛けられて、差し出された手を取って春香はお礼を言いながら立ち上がった。
「私はAランチお願いね。」
「亜美は、Cランチ〜!」
「真美は、Bランチよろ〜。」
千早の後ろからひょこひょこっと亜美と真美が顔を出して言った。

「そう・・・やよいたちは来てないのね。」
大分落ち着いてきた店内でAランチを食べ終わった千早は難しい顔をして言っていた。
「うん。伊織は来てもおかしくないかなと思ったんだけど、来ないんだよね。」
ウエイトレスから解放された春香がまかないを食べながら答えていた。
「ねえ、はるるん。その『となかい』おいしいの?」
「いいなあ、『となかい』おいしそう・・・。」
亜美は興味津々で聞いて、真美は羨ましそうに見ていた。2人はそれぞれのランチを食べている途中だった。
「となかい?・・・???ああ、『まかない』ね。小鳥さんが作って貰ったものだから美味しいよ。ランチだって負けないくらい美味しいでしょ?私は亜美のCランチと真美のBランチも美味しそうだって思うよ。」
目をぱちくりして不思議そうにしていた春香だったが、分かって答えた後2人のランチを見ながら笑顔で言っていた。
「んっふっふ〜。ピヨちゃんの愛情がこもってるもんね〜。」
「うんうん。美味しいね〜。」
亜美と真美は、それぞれ口に運んだ後嬉しそうに笑顔で言っていた。
「4人とも学校は大丈夫なの?」
小鳥はランチの注文が終わって、食器を洗いながら聞いた。
「えへへ、お昼に手伝ってきますって言ったら、午後は自習みたいでそのまま帰って構わないって言われたんで大丈夫です。」
春香は食べながら照れ臭そうに答えていた。
「私は用事があるので早退すると言って、きちんと了承頂きました。」
千早は真面目に答えた。
「うんっ、亜美たちちゃんと置き手紙してきたから大丈夫だよっ!」
「そうそう。テレビで見たとおりにしてきたもんね〜、亜美。」
亜美と真美は自慢げに言った。
「それじゃあ、大丈夫ね。それで、亜美ちゃん真美ちゃん、テレビで見た通りってどんな風に書いてきたの?」
ホッとした様に言った後、小鳥は軽く聞いてみた。
「うんとね、ちゃんと『いしょ』って書いてきたよっ!」
「はいっ!?」
「んぐっ!?」
亜美の答えに目を見開いて千早は驚いて、食べていた春香の方も驚いて食べていたものをのどに詰まらせた。
「亜美ちゃ〜ん、それは置き手紙ではないわよ〜。」
小鳥は苦笑いしながら突っ込んだ。
「あれ?そうなんだ?」
「んっふっふ〜。そこはこの真美がちゃ〜んと中味を入れ替えておいたから安心してくれたまえ。」
「ホントっ!?さすが真美頼りになる〜。」
「春香、はい、水。」
千早は春香の変化に気が付いて、水の入っているコップを渡した。春香は急いで取って水を飲み始めた。
「念の為に聞くわね。真美ちゃん、なんて書いたのかしら?」
ワイワイやり取りしている所へ不安そうに小鳥が聞いた。
「えっ?『探さないで下さい。』って書いたんだよ?良くテレビでやってるよね。」
「ちょっ・・・と、真・・美・・・。」
額を手で押さえながら、千早は呆れたように頭を左右に振った。
「っ!?ぶばぁっ!」
我慢できなかった春香の方は、飲んだ水ごと噴き出してしまって正面に居た亜美と真美が凄い惨状になっていた。春香の隣だった千早は運良く被害を免れていた。
『は・る・る〜んっ!』
「ごめ〜ん。」
怒る亜美と真美に春香は手を合わせて謝っていた.
「やれやれ・・・。」
小鳥は苦笑いしながら、タオルを何枚か持ってキッチンから4人の座っているテーブルへ移動してきた。
「怒っている場合じゃないでしょ。拭いたら学校に戻るわよ。良いわね?」
『え〜、千早お姉ちゃん、何で〜?』
まかないまみれの亜美と真美はふくれながら千早に聞き返した。
「それはね、戻れば分かると思いますよ。学校は凄い騒ぎになっているでしょうね。ご両親に電話も行ってるだろうし。警察の方とかも学校に来ているかもしれないわね。」
『ふええっ!なんで〜っ!?パパとママに警察までっ!?』
拭いてくれている小鳥から返って来た言葉に、亜美と真美は本当に分からないと言った驚きでワタワタしていた。
「小鳥さん、私が一緒に学校に行って事情を説明しますね。」
「それが良いですね。」
「千早ちゃん、お願いね。」
『千早お姉ちゃん、ありがとうっ!』
ひしっ!
「うひゃぁあっ!?」
喜んだまかないまみれの亜美真美に抱きつかれて、千早は驚いて声を上げた。


はい、喫茶ことりでのワンシーンでした。如何でしたか?結構色々なシーンがあってカットされるのは時間の都合とかあるので残念ですが、現場に居る私としてはとても楽しいので緊張しているのも忘れてしまいます。うふふ。
それでは、次にバトンタッチします。萩原雪歩ちゃ〜ん。


続きはこちら