少子化なんかについて

先日、年金方案の強行採決が決まってから絶妙のタイミングで出生率が発表になった。
1.29
この数字を皆さんはどう思うだろうか。
丁度、私が生まれた年が第二次ベビーブーム。その当時で2.14。第一次ベビーブームでは5以上もあったと言うから驚きだ。実際親父殿も、兄弟10人以上いるから納得出来る。
実際仲間内では、一人っ子の方が少ない。純粋な一人っ子は友人一人・・・かな。
私も一人っ子なのだが、生まれてすぐに亡くなった一歳違いの弟がいたらしい。
一人っ子は甘やかされて、何でも独り占めして良いなあという事を小さい頃周りに良く言われた。祖父母っ子だったし甘やかされたとは思うけれど大切な事も多く学んだと思っている。ここに関しては躾やら教育方針やらだと思うので一概には言えない。
独り占めという部分はあったんだろうけど、一人ってのは寂しいものだった。
当時かぎっ子と言われた部類に入っていた私は、帰っても親はいなく友人と遊ぶ以外はどうしても一人だったので自然とそれが当たり前になっていた。そこにゲームがぴったりはまった。一人の寂しさを紛らわす程に熱中して寝食も忘れて没頭していた。
小さい頃は兄弟が欲しかったし、いる人が羨ましかった。その分を親ではなく祖父母に愛情を求めたのかもしれない。両親は当時仲悪かったし、私は母親が嫌いだったのも大きかった。
逆に兄弟がいたらいたで、色々大変と周りから聞く。お互い無いものねだりなんだと思うけど。親を選べないのと同じである意味兄弟も選べないだろうから、余程の事が無ければ一生付き合う事になるだろう。お互いの仲が良い場合と、悪い場合の両方を見ているだけに複雑ではある。
今は私たちの時とは違って圧倒的に一人っ子の方が多いだろう。
ちょっと前に起こった女の子の殺傷事件なんかもそうだが、一人っ子の自我の強さは私自身も分かっているつもりなので、分別のつかない一人っ子の小さな子供同士の衝突に介入役がいなければ似たような事件はこれからも起こると思う。
精神的なものもあるだろうけれど、子供って純粋で正直だから時として物凄く残酷にもなる。
それを見ている身近な誰か・・・。
親や先生は近いようで遠い。兄弟がいればそちらが近いと思うんだけど、いないだろうから。そして、それが友人になる。
私的な思いなのだが、今の友人関係というのはとても希薄な感じがする。友達は沢山いるけど親友と呼べる人がいないような気がする。
腹割って話せない、喧嘩できない、適当な付き合いではそれこそ何が起こってもおかしくないし、いざと言う時に相談も出来ない。悲しいかな、相談した所で本当に親身になってくれているか怪しい。一人だと相手を思いやるとか結構分からないもので、躾として身に付いてれば良いけれど、無かったら何時までも皆無だろうし。
それと、今回の事件で思った事は、「命」が随分と軽いもの成り下がったんだと思った。命の軽視は今に始まった事ではないと思うが、個人的には年を追う毎に酷くなっているように思う。普通に思いやりって何処に行っちゃったんだろうね(遠い目)
話が逸れたけれど、私達が外で飛び回っていた場所もどんどん無くなり、偏差値の輪切りが無くなり、一流大学を出たからといって就職が出来るかも分からない今のご時世。
私は昔から今でも夢ばっかり見てるけど、今の子供はどうなんだろ?
嫌な現実ばかり見てしまい、夢も希望も無いと変に現実的で計算高いだけの人間が育って行くのかなあ。
それに、同世代が減れば良い意味の競争も無くなるだろうし、楽が出来ちゃうとそこから抜け出すのは難しいだろう。困難の先に喜びを知っている人などは別にして、自ら困難に立ち向かう人は少ないだろうから。
実際に少子化が続けば、子供は確実に減って大人になってから先行きが不安になるのは確実だろうしね。私達が年金を貰う頃には今生まれた人達が偉く大変な思いをするのではないかと危惧している。
私も人様の事は言えないのだが、子供は宝だと思うし、これから子供を産む事、育てる事に関してもっとより良い国になってくれる事を祈る。
いっそ国会議員にでもなってみようか?(笑)それで少子化対策方案でも出そうか位の勢いだね(笑)
冗談は置いておいてクローン病も増えているし今時の子供にとっては違う意味で試練の時代なのかもしれない。本当に数が少なくなって今の馬鹿な大人がいなくなった頃にどうなる事やら。
最後に、子供にも大人にも夢も希望もある活気のある世の中になってくれると良いな。