健康と病気なんかについて

「病は気から」
正直それは大きいと思う。
只の化学反応だったりお約束の仕組みではなく精神(かっこ良く横文字にすればメンタル)が大きく関わっていると思う。
例え、何かの病気を抱えたとして、抱えていてもそこで気分が良かったりすれば症状が緩和したり、回復が早くなったり、完治したりというケースもある。
逆に精神的に参っていると、それに連動して体のあちこちに影響を与え、思わぬ病気になったりする。要するに、ストレス性の病気なんかはこれだろう。
人間は思い込みを現実化してしまう可能性がある不思議な生き物だと思う。
当然、思い込みや、良い環境で現実の事を変えられない事も多々ある訳だが、こればかりは避けようが無い。
本人の性格にも大きく左右されそうだが、身体的に既に健康で無かった時、無くなった時に初めてある意味での分岐点に差し掛かると思う。受け入れられるか否かである。それは、周りの誰でもなく自分がである。
私は受け入れたつもりではある。調子の良い時は当然ご機嫌。周りにいる人と何ら変わりない生活が出来ているつもり。
ただ、調子が悪くなるといろいろな考えがよぎる。考える余裕がある時に限られる訳だが。本当に調子が悪いと、そんな余裕は無い。ただ、痛い・苦しい・意識朦朧・意識不明などの状態になっているからである。

一人にして欲しい・・・。
楽になりたい・・・。
同情は止めて欲しい・・・。
何で自分だけがこんな目に・・・。
こんなのに負けてたまるか・・・。
辛い・・・苦しい・・・痛い・・・。
誰か助けて・・・。

下の二つはまず言わないかな。特に一番下は思えど天邪鬼で頑固なな私の性格上絶対に言わないだろうなあ。
世間で良く「病気を苦に自殺」と言う話題が登る。私もそれなりに分かっているつもりだったが、今の病気になって初めてその思いが分かった。
病気については、基本的にその苦から開放されたいというのがかなり大きいと思う。中には親族を思ってと言う方もいるだろう。
生きる事は基本的には死ぬ事より難しい事だと私は思っている。
苦しみに耐えて生きる事はとても大変だと思う。それが、どんな苦しみだとしても・・・。
精神的、肉体的と大きく二つに分かれるものだけれど、精神的に健康なら人は健康なんじゃないかなと思う。五体満足でも、精神的に病んでいる人は病気だと思う。
いろいろな苦難に合い、それを乗り越えて人は精神的に強くなると思う。今はそういうのが無いのかな・・・。ただ、我慢出来ないっていうのとは別なのかな。
「若いうちに苦労は買ってでもしろ」って言うけれどこれは正解なのかなと思う。壁にぶつからないから、ぶつかった壁が小さくても脆く崩れちゃう気がする。
まあ、支えてくれる誰かがいれば良いんだろうけど。世知辛い世の中だから、あんまりそういう人はいないと思う。
私みたいなおせっかい焼きは沢山いると思っていたけれど、今までの周りの意見を聞く限りいないらしい。
私は、一生今のクローン病が治らなかったとしても、病気に負けないで精一杯生きていきたい。
健康的に生きていくには大変なご時世だけれど、皆様には甘え過ぎないで頑張って欲しい。