表現の自由と規制について
現在、日本という国の憲法では「表現の自由」というものが保障されている。
昔、性描写に関する事などで一連の事件等から規制する法律が作られ、
その時には、コミケット以外の似たようなイベントは自粛と言う形で開催を見送った。
なぜ、コミケットだけは開催されたのか?
開催理由としている概念などは実際のホームページなどで調べて頂ければ良いと思うが、
基本的に表現の自由の場を提供する場所である事。
逆に、なぜ他のイベントは自粛と言う形で行われなかったか?
企業や個人主催の商業目的のものでお上に睨まれたくないというものだったのだろうと私は推測している。
私はコミケット信者と言う訳ではないが、理念などには大きく賛同する所があるので
本当の意味の「同人」活動を自分はしているつもりである。
故に、他のイベントに出るほどにコミケットの偉大さを知る事が多い。
なぜ、こんな話をしているのかと言うと、ネットのニュースで
児童買春・児童ポルノ禁止法改正を求める動きが日本ユニセフを始めYAHOOやマイクロソフトが
賛同署名を集めて国会へ提出するとのことだった。
その中に、漫画・アニメ・ゲームソフトにもその規制をかけようという事になっている。
実際の三次元(リアル)での規制には賛成だが、二次創作物にまで規制が及ぶとなると看過できない。
私は現時点では文章を書く人間ではあるが、そこにも手が伸びる可能性があるらしい。
実際の漫画家の方や絵を書く絵師の方だけでなく、表現をする人間にとっては
この規制の法案がもし今の国会の賛成多数のごり押しで決められたらとんでもない事になるだろう。
裸が芸術的な扱いのものや、過去にあったものなどの殆どが規制対象になる事だろう。
曖昧な児童ポルノという線引きだけで、実際には無い部分を強制的に規制すると言うのは如何なものだろう。
確かに意図して裸やシーンを入れ込む意図のものもあるだろうが、
そうでないもの、演出的なものや先に述べた芸術的なものまでも含む事になってしまう。
これはおかしくないだろうか?
そして、児童虐待云々と言っているが、成人であればそれは許されて看過されても良いという事だろうか?
まあ、これはちょっと論点がずれてしまっているかもしれないが、
何故これを上げたかといえば次はこちらに規制が掛かりかねないと思ったからである。
抑圧された行き場の無いものが、余計実際の犯罪へと駆り立ててしまうという懸念は無いのだろうか?
全てを自由にとは言わないが、今回の余りにもいい加減で曖昧な基準での法改正を求める動きには賛同出来ない。
そして、逆に表現者として立場やその法改正によって何が起こるかを分かってやって欲しい。
場当たり的な事しか出来ない行政に、また一つ苦しめられてしまうかもしれない。
想像して欲しい、貴方の家に警察がやってくる。
郵便受けに変な封筒が。中身は見覚えの無い写真やらが・・・。
パソコンのスパムメールで変なものが送られてきていた・・・
貴方はいわれの無い事で犯罪者として連行されていくのです。
そんな、冤罪があちこちで起こる可能性が。
この国には面白半分で、子供のように自覚なしでお馬鹿なことをやってしまう人間が数多く居るから。
悪意を持ってやる人間も数多く居るだろうから。
匿名で自分が特定されなければ何をやっても良いと思っている人も沢山居るでしょうからね。
え?私はどうなのかって?
そうならないように善処します(笑)
今のままだと、ボディシャンプーなんかのCMも全部NGになるって事だろうし・・・
漫画の神様「手塚治虫」氏の作品も見れなくなるだろう。
こんな現状を、天国に居る手塚治虫氏を始め、米沢さんやいわえもんはどう思っているんだろう・・・。
もし、この法案が通ったら知らなかった人達が大騒ぎする事間違いないでしょう。
それ以外でも、色々な騒ぎが拡大していくと思っています。
私は二次創作を含めた一表現者として、この経緯を見守りたいと思います。