カードゲームと主催と人の繋がりなんかについて

私はカードゲームというものは、高校の頃にタンクハンターというマニアの人しか知らないようなものだけ触れた事がある位で、やった事がないと言っても過言ではない。
理由として分かり易かったのと、その当時からテーブルトークをやっていたのでダイスを使うという事でやっていた。

それから、十数年後。
私は、アイドルマスター(以下、アイマス)というジャンルにのめりこみ、ゲームや同人、オフ会と段々広げていた。
アイマスのカードゲームが出ていたのは知っていたけど、興味なかった。
コレクターでは無いし、ゲームと同人で十分だったというのもある。
親友が、カードを買っていたのは知っていたけど、私特有の「興味が無いものを全く相手にしない」が発動していたのもあった。

そんな私の転機はオフ会で、アイマスのカードゲームであるヴァイスシュバルツ(以下アイマスヴァイス)の講習会をやるとの事で、親友がコレクションだけにしているのも勿体無いから、
『ルールを覚えて帰って友人に教えるんだ!』
この一念だけで、参加を決めた(笑)

私自身はこの時点で興味ないし、自分の為とか一切思ってなかった。
基本的に人の為って思って動いた私によくある一例。

そして、事前にデッキを借りたりなどのお話をさせて頂いて、私は手ぶらで参加。
凄く丁寧に教えて貰って、おおまかに理解した。ここで教えて頂いた方が私の「先生」

好きなキャラで組まんで頂いたデッキをお借りできたのも大きかったかもしれない。
オールのオフ会だったので、ずっとアイマスヴァイスの経験値を積ませて貰った。
普通に面白かったのと、勝負だけでなく、楽しく遊ぶ姿というのを見たのも大きかった。
最後にはお土産で、デッキまで頂いてしまった。
この方が「心の先生」

大体のルールが分かって、帰って来てから親友へ説明しながら遊んでみる。
親友も、格闘ゲームの対戦でガチの勝負だけでなく、色々と楽しんでやってきた経緯があるので、
勝ち負けよりも、なにより楽しく遊ぶっていう事が大事だとここで再認識した。

こういう考えはアイマスに通じるとも思ったし、親友みたいにコレクションだけの人も居るだろうし、アイマスの輪を広げる事で着ないかなあと考えるようになった。

そして、その後の同人オンリーイベントで、親しくさせて頂いている方へ早速相談。
この方が同じキャラ好きでもあるので「同志」とさせて頂く。
そこから動き始めた。

オフ会で、先々を見据えて講師の経験を積むために、2人の方へアイマスヴァイスを教えてみた。
自分で分かっているのと、教えるのの違いは分かっていたけど、理解してくれたか不安だった(苦笑)
ここで、教えるためのマニュアルを作ろうと決意。凄く良い経験になった。

更に先のオフ会で、最初に教えて頂いた私の「先生」と、私が前のオフ会教えた方との再会。
なんと、私の教えた方はその時点で、秋葉原で教えてるとの事でビックリだった。
こんな短期間でも繋がって広がるんだなあと感心してしまっていた。

同人イベントの連続なので年末まではそちらにかかりっきり。
その間に副主催をしてくれる事になる方に場所取りなどをお願いして、抑えてもらった。
コミケが終わったタイミングの年明けになって、主催する講習会&交流会をmixiで発表。

そこからは、一気に準備モード。
「先生」「心の先生」「同志」の3賢人に支えられ、事前準備でも沢山勉強させて貰う。
同時に自分の得意分野であるマニュアルを作る。
他にも多くの方々の力を借りる。
親友には半強制的に講師になって貰う(笑)

そして迎えた、主催のオフ会。最初に私が体験したみたいに、色々な面白さに気付いてくれたら良いなと思って全力を尽くした。
ホントに、私は人の為って思うと、力が出せるんだよなあ(しみじみ)
自分の為とか思っても、さした力発揮できないし(笑)

勢いのままに、一生に一度体験するかも分からない主催を経験して、それが成功に終わって大満足。
本当に皆さんの底支えのお陰。
先々に、来てくれた生徒さんや他の方との対戦も楽しみだし、また、これが繋がってくれると良いなと思う。
人の繋がり、コミュニティとして、カードゲームは相手が居て初めて成り立つもの。
お互いに楽しめたら何より。


そんな反面、アイマスヴァイスを始めてから、同じカードゲームの会社が出しているオンライン版を遊んでみた。
『カオスオンライン』
基本無料で遊べるオンラインのカードゲーム。最初こそ差はなかったけど、レベルが上がって違うフィールドに出た瞬間、
課金している、していない余りの差にゲンナリ。
まあ、タダで遊んでいるので、文句を言える立場じゃないんだろうけど、課金している間でも、差がある気がする。
これを書いている時点で、同じレベル(やっている間で11〜12だった)でも、カードによっては、歯が立たず、相手が20レベルとか越えてると、全く相手にならない。
30枚が段々無くなっていくルールがオンラインだけど、リアルのカードが50枚でそれでも2〜3ターンで終わってしまう事があると、日曜の副主催から話聞いたっけな(苦笑)
カードゲームのバランスの悪さは、そのゲームを過疎らせるだろうし、人が寄ってこないだろうからなあ。
私は割り切って、相手にならないって分かった瞬間、勝負投げる。
これは良いとはいえないだろうけど、真面目にやるのがアホらしくなるのは間違いない。
好きなキャラのカードが正直無いって言うのが、大きいかなあ。
そして、何よりカードの有無で、全くと言って良いほど相手にならない。
大体パターンが分かってきて、そこに入った瞬間投げる。
だって、真面目にやっても相手にならないんだもん(苦笑)
無課金の人であろう人とだけは、お互い良い勝負できて面白い。この為にだけやってる感じ。

勝負事だろうけど、アイマスヴァイスと比べて、カオスオンラインを試しにやってみて本当に思い知った。
好きなキャラがいるのと、カードゲームのバランスが取れているか。

ヴァイスも、カオスみたいに2,3ターンで終わったらいくら好きなアイマスでもカードゲームとして成り立たなかっただろう。
好きなキャラがそれしか見れないんじゃゲンナリだしねえ。
やっぱり底はゲーム性が大きいんだなって思った。
アイマスは、ヴァイスで良かったなあって思った。
ガチでやりたい人は、大会とか出たりしてやれば良いし、
好きなキャラのカード一杯並べて楽しくワイワイやっても良い。
幅があるっていうのは良い。
それに、アイマス好きな人は勝つ事だけにガツガツしている人間ばっかりじゃないし、そういう意味でも日曜の主催したイベントで触れて「俺の嫁」デッキ勝敗は二の次って思う人がいた事は嬉しかったなあ。

外野から見て、カードゲームはお金の問題もあるけど、私が思うのは勝利にだけこだわるだけでギスギスしてる感じが、やらない人からの見えない壁になっているんじゃないかなあ。
簡単に言えば、初心者お断りになっちゃうんじゃないかな。

ゲームも、格闘ゲームの対戦で、勝ちだけにこだわって初心者を秒殺して浮かれてるヤツとか昔から居るけど、それでもうやらないってなるのが先を見ると損なんだよなあ。

今のこの細分化して娯楽はいくらでもある中の上に飽きっぽい人間の多い中、新しい人を入れられなければ、どんなに良いものでも発展しないし、したといしてもあっという間に消え去っていく。

アイマスっていうのは、色々な方面から人が入ってこれる環境だし、今回の私の動きにまで繋がった経緯も考えれば、ホントに凄い。
逆にカオスの大会とかが盛り上がらない理由が良く分かった。
勿論コレクションとしては良いだろうけど、先に繋がらないだろうからなあ。
オンラインに人がいない理由も良く分かる。


そんな、私にとって両極端なものを見て、楽しめる幅が多くて、人が集まり残るものは発展し継続していくんだなと思った。
アイマスとして関わったなかで、コミュニケーションのひとつとして広がってくれる事を願うばかりである。

本当に人の繋がり、縁というものは不思議なもの。
更に色々な人へ良い繋がりが出来る「きっかけ」に成れたら良いなと、これからも精進して行きたい。
同人以外でも人に何かを残す事って出来るんだなって改めて思った。

教えるっていう事が好きで、憧れで先生目指したけれど学がなくて挫折。
社会人になって、講習を受けて講師になりたいなって思っていたけど、なれなかった。
ただ、いつの間にか会社の専属の講師では無いけれど、数十人の前で講師役を何度も経験することになった。
更に、会社で、新しいことがある度に色々なマニュアルをとにかく作った。
同人のオンリーイベントや、コミケなんかを経験して、皆に喜んで貰える主催とかやってみたいなと思っていたけど、
同人作家として参加したい方が強いのと、チキンだったので出来ず(笑)

そんな私がアイマスと出会い、数々の方々と出会う事で、過去の経験を生かして、講師やマニュアルが作れた。
また、多くの方々に支えられて、今回ひとつの大きな夢がかなった。
オフ会とはいえ、主催は一生に一度できるか分からないものだろうし。
色々な要素が揃って、今だから出来たんだなと、改めて思う。

アイマスと支えて下さっている皆様へ
「ありがとう」
そして、これからも突っ走って、ご迷惑をお掛けすると思いますが、
「宜しくお願い致します」