晩夏の休日



良い陽気に誘われて外に出た
まだ、まぶしい太陽と、随分と涼しくなった風


自転車に乗ってあてもなくぶらりと走り始めた
うっすらと汗ばむのが気持ち良い
風で自然と乾いていく


持ってきたペットボトルの飲み物を一口飲む
太陽にペットボトルの汗が綺麗に反射する
まぶしさに目を細める


途中の木陰で何となく自転車を止めてみた
日陰は涼しさを感じる
ふと目を閉じると木々のざわめきが聞こえる


暫くして傾きかけた日を見ながらのんびりと家路につく
その美しい夕日に貴方の姿を重ねた
数々の夏の思い出が蘇る


涼しく変わった風に吹かれながら
早くなった日没を感じて
晩夏の休日は過ぎていく