危ないおもちゃ(完結編)

ヴィーナは見た事も無いおもちゃに目を輝かせていた。
「好きなので遊んで構いませんよ。」
セシールはにっこり笑って言った。
「わ〜いなの〜。」
早速一番近いおもちゃに手を出し始めた。すっかりバズーカの事は忘れていた。
セシールはおもちゃに夢中になっているヴィーナを使用人に任せて三人のいる部屋へと戻った。


{むう・・・これだけ探していにゃいか〜。ヴィーナは顔見知りするから知らない人についていく事は無いだろうしにゃ〜。}
チャオは皆が手分けして探しているエリアが映っているホログラフィーを見ながら考えていた。
「ソニアが言ってる誰かと一緒っていうのが正しそうだにゃ。でも誰と一緒にいるにゃ?」
そう呟いているとビジフォンが鳴った。
「「チャオさん。お久しぶりです〜。」」
「おおっ!久しぶりだにゃ。そっちは今大騒ぎだにゃ。」
相手はアカデミーの事務員で元々チャオの教え子だった。
「「とりあえず、気になる事があったんでお伝えし様かなと。」」
「にゃ?気になる事かにゃ。」
チャオは不思議そうに首を傾げた。
「「ええ、事件とは関係ないと思うんですけれど、小さな子が一人アカデミーに迷い込んでいたらしいんです。しかも、昔にアカデミーの生徒が連れて来た子に似ているらしいんです。」」
「ふむふむ、それで?」
「「連れていた生徒がハオらしいんです。ハオは今アカデミーにいないらしくて、その子もいないらしいんです。」」
「にゃんですと!」
チャオの驚き方に相手は黙って目をぱちくりしている。
「ありがとうにゃ。とっても重要な情報ありがとにゃ。」
「「いえいえ〜。また同窓会には出て下さいね。」」
相手はにっこりと笑いながら言った。
「もちろんだにゃ。それじゃあ、まったね〜。チャオ、バイバイ♪」
チャオはそれにウインクしながら答えてビジフォンを切った。
{ハオと一緒だったんだにゃ。}
チャオは再びビジフォンで皆にハオとヴィーナが一緒だという事を説明した。


「ハオも隅に置けないねえ。うっしっし〜。」
「おこられますよぉ〜。」
「そう言いながらも、見てるくせに〜。」
トロとテムは部屋の入口から中の様子を伺っていた。

「んでさ、悪いんだけどこれのレプリカ作ってくれないかな。大至急。」
セシールはそう言われて差し出されたバズーカを見てから、ハオの顔を見て首を傾げた。
「訳は今度話す。ヴィーナの為なんだ。今は何も聞かないでくれ、頼む。」
ハオは頭を下げた。
「頭を上げて下さい。。訳ありなのですね。分かりました、お借りして行きますね。」
そう言ってセシールはハオの手からバズーカを持って部屋から出ていった。

「ふう、危ない危ない。危うく見つかるとこだった。」
「ぎりぎりせーふですた。」
トロとテムはホッとして顔を出した。
「なーにが、危ないって?セーフだって?」
後から声がして、トロとテムは硬直した。そして、恐る恐る振り向いた。そこには、ジト目のハオが腕を組んで立っていた。
「何でも無いですよ〜。ハオ様」
「そです〜。」
ハオは更にジト目で二人をじっと見ていた。
「すいません。嘘つきました。」
「あうぅ。ごめんなさぃ。」
「わかりゃ、良いんだ。」
ハオは納得した様に頷きながら言った。
「ハオ様がセシールとあーんな事してたなんて言わないっす。うっしっし〜。」
「いわないれす〜。うふふ〜。」
「まてw」
いつもの三人のやり取りになり始めていた。


ヴィーナは遊び疲れて眠っていた。
「ヴィーナちゃん。そろそろお家に帰りましょう。」
「ふぇ?」
ヴィーナはその声に目を覚ました。目の前にはバズーカを持ったセシールがいた。
「はい、これを持って帰りましょうね。」
「うんっ。」
改めてバズーカを持ち、セシールと手を繋いで部屋を出た。表にはハオ達三人が待っていた。
「はおちゃん、ごめんなの・・・。」
少し、シュンとしていうヴィーナ。
「ん?まあ、しゃあねえさ。もう悪さすんなよ。」
「うん。」
「さあ、帰ろうぜ。」
そして、四人はセシールに別れを告げて家路に着いた。
「全く、今日は偉い目にあったぜ。」
「これから、合うかもよ〜。うっしっし〜。」
「ろくでも無い事言うなw」
ツッコンだハオだったがまさかそれが現実になるとは思いもよらなかった。
「どか〜ん。どか〜ん。」
「どっか〜ん。」
ヴィーナとテムはバズーカをもってふざけていた。
{悪いなヴィーナそれはレプリカだから、音もしないかもな。}

ズドーーーーン!!!!

「えええ!?」
「ほえぇ?」
「まてw」

「セシール様。レプリカをお渡ししなくて宜しいのですか?」
「えっ!?」
セシールはレプリカを見せられて唖然としていた。

「「緊急速報!!!街中にテロリスト現る!!!!!」」
「にゃんだか、物騒だにゃ〜。皆巻き込まれてないといいけどにゃ〜。」
チャオは夕飯を作りながら呟いていた。